東北レポート3日目中編(山元町編),2011.4.14

 東北に行くのを決めたのが、バンドのツアー(3/21-3/30)の後でした。それから、マギーちゃんに”もし避難所でも演奏できる機会があれば,是非伺いたいのだけど…”とお願いしました。彼女のまわりでいろいろ聞いて頂いて、石巻市、山元町で演奏できることとなったのです。 
 山元町で演奏させて頂けるきっかけは、マギーちゃんのお友達のIさん夫妻が山元町出身で、彼ら自身被災をされてるのにも関わらず、演奏ができるようにサポートしてくれたことによります。そのことに、本当に感謝したいです。

 (つづきから)亘理町の児童会館の中で、昼食を食べた後、次の演奏先の山元町、山下第一小学校に向かいました。仙台市内より、少し南にあるのですが、普段から仙台より2、3度は暖かいそうです。仙台市内では、まだサクラは咲いてなかったのですが、亘理町、山元町は、5分咲きくらいでしたか、咲いておりました。亘理町から車で10ー15分くらいで、山元町の山下第一小学校に着きました。
校庭のサクラの木にも花が咲いておりました。
 学校に着いたのはちょうどお昼が終わったくらいの時間帯で、ボランティアの方々が炊き出しの片付けをしておりました。担当の方とご挨拶して、演奏場所などの確認をして、校内放送でミニコンサートの告知をして頂きました。当初、演奏する予定だった場所で準備をしてましたら、避難所の本部の方が来られて、体育館の方が人が多いので、そっちでやった方がよいのでは、とのことで、体育館に移動しました。
 体育館に入った瞬間、自分はここで本当に演奏してもよいのだろうか?と思いました。そこは避難されてる方が、生活されてるところで、寝てられる方もおられました。演奏を聴きたくて、ロビーなどに集まって頂いて行うコンサートではなくて、避難生活をされてるところでの、初めてのコンサートに、自分の中でかなりの緊張感がありました。”この中には、音楽なんてまだ聴きたくない、という人もおられるかもしれない”
 そのような心境のまま、マギーちゃんの司会で紹介して頂き、ステージに上がりました。ステージにも布団がしかれてて、後ろではご老人の方が寝てられました。約30分くらいの演奏で、オリジナルの曲から、車窓からの景色、La valse,アコパンダ、My soulful Song、そして星に願いを、アンコールでIsn’t she lovelyを演奏しました。1曲目の演奏が終わった時に、暖かい拍手が聞こえて来た時に、とっても嬉しくて緊張感が緩和されたのを憶えています。最後までのりのりで聴いてくれたおばさま、そしてとっても印象深かったのが、演奏後に声をかけてくれた、老婦人の方がおっしゃられた言葉。”4月2日で90歳になりました、今回演奏がきけてとってもうれしかった。どうもありがとう…”。改めて、来てよかったと思った瞬間でした。(後編につづく)

 

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